2011年03月14日
煙台市が経済5カ年計画を説明、化学企業など誘致 
【カテゴリー】:海外
【関連企業・団体】:なし

山東省煙台市は経済5カ年計画を東京で先週末説明し、日本企業に参加を呼びかけた。
新プロジェクトは煙台化学工業パーク、原子力発電と関連産業園、潮水国際空港、青煙威栄城際鉄道、西港区工事、サービスアウトソーシング模範園など。

また、国の第12次5カ年計画(2011-15年)に並行して、海陸の統一発展を目指す半島藍色経済区、資源の効率利用を図る黄河デルタ高効率生態経済区、産業のバージョンアップアップを進めるハイインド産業密集区の建設を実現する。

煙台市は山東半島の東部に位置し、黄海、渤海に面している。対外通商を早くから開放、米国、英国、日本、フランスなど17か国が領事館を設置した。市は4区7市1件を管轄、総面積1万3,700平方キロ、人口652万人、省で2番目の経済都市である。

煙台港は全国10大港の一つ。国家1級の開放港6か所、万トン級バース47か所、2010年の貨物取扱量は154万TEU。教育機関として10校、10年に在校生が14万6,400万人を数えた。エンジニアリング技術研究センターが123か所。

10年の経済総量は全都市の20位、一人当たりGDPは9,402ドル。輸出入総額は438億ドル、全省の23・2%を占め、年間平均30%以上増えている。日本からの輸入は28.5億ドル、輸出は35億ドル、それぞれ煙台からの第2位と、第3位を占めた。

市の産業は機械製造、電子情報、現代化工、食品加工に大別され、船舶、自動車、原子力発電設備、携帯電話、パソコン、ポリウレタン、化学繊維、新型アルミ材、ワイン、黄金などの10品目。

新プロジェクトの煙台化学工業パークは経済開発区内の10.5平方キロに36の項目を新規に投資する。20年の完成を目指し550億元を投入する。MDI、TDIやエピクロルヒドリン、ブチルアルコール、ビスフェノールA、無水マレイン
酸、エポキシ樹脂など。

原子力発電では海陽原子力発電所(30平方キロ)、菜山原子力発電産業園(5平方キロ)と関連産業園の整備、増強を行う。潮水国際空港を旅客1,000万人、取り扱い貨物14万トン規模で関連施設も建設する。
また、青煙威栄城際鉄道を13年までに建設する。全長300キロメートル、時速250キロで、青島ー煙台間を1時間で走る。総額350億元を投資。

西港区工事は西港の3つの港湾を結び、5〜30万トン級バース65か所、1,500万TEU(最終2億トン)規模とする。サービスアウトソーシング模範園を面積11平方メートルの規模で建設、金融開発設計、文化デザイン、金融科学技術の分野を伸ばす。

藍色経済開発区計画は今年1月に国務院の認可を得たもので、煙台の県、市、区の全51個所が含まれている。国家海洋ハイテク産業基地として海洋科技研究開発、ハイテク産業の輻射、物流ビジネスサービス、生態環境保護モデルを対象としている。

問い合わせは煙台市駐日商務代表処(TEL:03-6303-9350)