2011年03月14日
アステラス製薬、高リン血症治療薬「ビキサロマー」申請
【カテゴリー】:新製品/新技術
【関連企業・団体】:アステラス製薬

アステラス製薬は14日、アミン機能性リン酸結合性ポリマーで、米国イリプサ社(アムジェン子会社)が創製した「ビキサロマー」について、腎不全で透析を受けている患者への高リン血症適応症として厚生労働省に承認申請を行った。

腎機能が低下した透析患者の場合、腎臓からリンが十分に排泄されないため、体内にリンが蓄積して高リン血症を発症しやすい。骨が痛んだり骨折しやすくなり、血清リン濃度を適正値に維持することが極めて重要となる。

ビキサロマーはアミン機能性ポリマーで、消化管内でリン酸と結合し体内へのリン酸吸収を阻害することにより、血清リン濃度を低下させることが期待される。

国内で実施した透析中の慢性腎不全患者を対象とした第3相試験で、血清リン濃度の低下作用及び長期投与時における安全性が確認された。

発売時期、売上規模などは未定。