2011年03月16日
住友ベークライト、宇都宮の半導体封止材設備に損傷
【カテゴリー】:経営
【関連企業・団体】:住友ベークライト

住友ベークライトは16日、東北地方太平洋沖地震の影響で宇都宮事業所の半導体ウェハーコート樹脂(封止材)生産設備が損傷を受けるなどの被害が発生したと発表した。同設備の復旧にはなお時間を要する見込み。今後は九州住友ベークライト(福岡県直方市)とシンガポール現地法人で生産対応する。

■宇都宮事業所(栃木県宇都宮市)
(1)被害状況
工場建屋および研究棟の一部で壁や天井等に破損が生じた。生産設備では特に半導体ウェハーコート樹脂の生産設備が損傷を受けた。復旧に相当の期間を要する見込み。ダイボンディングペーストの生産設備にも損傷があるが、この方は軽微。

(2)今後の対応
半導体ウェハーコート樹脂は、宇都宮事業所では主に液状タイプの封止材を生産し、量産型の固形(粉状)封止材は設備の大半を100%子会社の九州住友ベークライト(福岡県直方市)及びシンガポールの現地法人に移管済みだった。このため今後の生産対応は十分可能となる。

■鹿沼事業所(栃木県鹿沼市)
設備の被害は軽微で、生産の継続に支障はない。

■秋田住友ベーク株式会社(秋田県秋田市)
設備の被害は軽微。生産の再開時期については電力事情等を勘案して現在検討中。

■仙台営業所(宮城県仙台市)
入居ビルが損傷を受けたため、機能を本社に移すなどの措置を講じる。


ニュースリリース参照
http://www.chem-t.com/fax/images/tmp_file1_1300263997.pdf