2011年03月17日 |
宇部興産、MEKオキシム 地震影響で「フォース・マジョール」宣言 |
【カテゴリー】:経営 【関連企業・団体】:宇部興産 |
宇部興産は17日、東北地方太平洋沖地震の影響でMEKオキシムの主原料であるMEK(メチルエチルケトン)の調達が困難となったため、近く生産・出荷を停止すると「フォース・マジョール(不可抗力)」宣言を行った。 「MEKオキシム」は、塗料・接着剤・樹脂などの原料となるファインケミカル製品。宇部興産は宇部ケミカル工場(山口県)に年産5000トン設備を持ち、原料MEKを丸善石油化学・五井工場(千葉県)から引き取り生産してきた。 しかし丸善石油化学のMEKプラント(年産17万トン)が、11日に発生した東北地方太平洋沖地震で、周りの装置とともに火災に包まれて操業を停止。同社によるとダメージは大きいようで再開見通しは立っていない。 このため宇部興産では、今回の「フォース・マジョール」宣言となった。いつ生産・出荷が再開できるかは不明としている。 MEKオキシムは、わが国では宇部興産が唯一のメーカーで、海外でも米国・ハネウェル社以外は知られていない。 ニュースリリース参照 http://www.chem-t.com/fax/images/tmp_file1_1300339803.pdf |