2000年10月26日 |
旭硝子財団、コルボーン、ロベール両博士を表彰 |
2000年(第9回)の「ブループラネット賞」に選考 |
【カテゴリー】:環境/安全 【関連企業・団体】:旭硝子 |
旭硝子財団は26日、東京・日比谷の帝国ホテルで、米・WWF科学顧問のティオ・コルボーン博士とスエーデン・ヨーテボリ大学資源学教授のカールヘンリク・ロベール博士の二人を対象とする2000年(第9回)「ブループラネット賞」の表彰式典を開いた。 同財団の「ブループラネット賞」は、地球環境問題の解決に向けて著しく貢献した個人または組織の業績を称える世界最大規模の地球環境国際賞。92年に設定されてから今回までに合計12人・4グループが受賞している。 今回の授賞者に選ばれた二人のうちのコルボーン博士は、内分泌かく乱化学物質が人類や生物に及ぼす脅威を系統的な調査によって明らかにしてその危険性を広く世界に警告したことで知られる。ダイアン・ダマノスキー女史ならびにピーターソン・マイヤーズ博士との共著「奪われし未来」はわが国でも大きな話題を呼んだ。 一方ロベール博士は、持続可能な社会を構築するために守るべき基本的な指針を4つのシステム条件として導き出し、そしてこれらの条件を満たす持続可能な社会システムを実現するための新たな考え方の枠組みを作ったことで広く世界各国の関係者の注目を集めている。 6日の表彰式には秋篠宮ご夫妻がご臨席、駐日米国大使、駐日スウェーデン大使、広瀬・通産省事務次官など内外の多くの来賓とともに二人の受賞を祝福された。 受賞後、コルボーン博士は「今回の受賞は、ある種の化学物質が人類や生物の子孫の幸福を脅かしているかもしれないという私たちのメッセージを世界の多くの人々に伝える貴重な機会ともなり、心から嬉しく思っている」と挨拶、また、ロベール博士は「この受賞のお陰で、これまで私の主張に賛同して“ナチュラルステップ”の設立や普及に努力してくださった多くの方々の苦労に報いることができる。副賞の賞金は“ナチュラルステップ”の理念に沿って国際協力を支援する基金に寄付したい」と喜びをストレートに表していた。 |