2011年03月22日
浙江逸盛化学、寧波でPTA第三期計画の承認を取得
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(上海発=特約)

浙江逸盛化学はこのたびNDRCから、浙江省寧波市北侖区でのPTA第三期計画の承認を取得した。

第三期計画は30億人民元を投じるもので、Invistaの技術を導入、公称能力は年産150万トンだが、実能力は180万トンとされる。

同社は浙江恒逸集団(Zhejiang Hengyi Group)と浙江榮盛化纖集団(Zhejiang Rongsheng Chemical Fibre Group )のJVで、製品PTAはすべて両親会社のポリエステル工場に供給される。

浙江逸盛化学は現在、2か所でPTAを生産している。
一つは寧波市の工場で、公称各53万トンの2系列、合計106万トン、実質120万トンの能力を持つ。
もう一つは逸盛化学80%、大化集団20%のJVの逸盛大化(遼寧省大連市)で、1系列公称120万トン、実質150万トンの能力。
(逸盛大化は当初年産50万トンのQTAを計画したが、最終的に120万トンのPTAに変更した。)

寧波の第三期が完成すれば、寧波工場の能力は公称256万トン、実質300万トン、大連を合わせた同社の合計能力は公称376万トン、実質450万トンとなる。

中国は2009年にネットで508万トン、2010年に540万トンのPTAを輸入した。
なお原料PXについては2009年の輸入は337万トン、2010年は353万トンとなっている。