2011年03月22日 |
JXエネ、根岸製油所が再開、被災地向け急ぐ |
【カテゴリー】:経営 【関連企業・団体】:JX日鉱日石エネルギー |
JX日鉱日石エネルギーは22日、今回の地震で停止していた根岸製油所(横浜市)の石油精製装置が21日から操業を再開したと発表した。また、仙台と鹿島製油所は復旧に時間を要する見込み。今後は水島、大分両製油所の稼働率を大幅に引き上げ、ガソリンや灯油など被災地向け石油製品の増産と、供給体制構築を急ぐ。 ■石油製品供給力の強化 (1)停止中製油所における生産再開 3月21日から、根岸製油所が稼動を再開した。順次稼働率を高め、ガソリンや灯油等石油製品の供給力強化を図る。一方、仙台製油所、鹿島製油所は損傷が大きく、復旧にはなお相当の時間を要する見込み。 (2)稼働中製油所における増産 水島製油所、大分製油所の稼働率をアップし、約30千BD(約5千KL/日)の石油製品を増産する。水島製油所では、3月21日に精製能力の増強を完了、さらに20千BD(約3千KL/日)の石油製品増産を図る。 (3)石油製品の転送 出荷可能な製油所から他の製油所・油槽所(中継基地)へ石油製品の転送を行うことで、東北・関東地区への供給を増強する。 水島、麻里布、大分製油所からは、根岸製油所および京浜地区油槽所へタンカー(船)による転送を行なっている。 根岸製油所では、東北地区向けとして、18日以降タンク車(鉄道)により盛岡油槽所へ出荷している。また、関東甲信地区へのタンク車による出荷も順次再開した。 室蘭製油所では、東北地区の日本海側の油槽所への転送を開始した。 (4)石油製品の輸入等 韓国からの石油製品輸入および他の石油会社からの製品購入を計画・実施中。また、輸出用石油製品の国内向けへの振り替えを行っている。 (5)東北地区へのタンクローリー搬送 被災による東北地区のタンクローリー不足対策として、西日本や北海道から東北地区へタンクローリーを搬送し、陸上運送体制を強化中。今後は搬送台数を約150台まで増やす。 ■東北・関東甲信地区の出荷体制 (1)東北地区 室蘭製油所から日本海側の油槽所を中心に、太平洋側も含めた東北各地へ転送・出荷中。また、出光興産の塩釜油槽所が本格再開したため同油槽所を共同利用し、21日から出荷を開始した。 (2)関東甲信地区 根岸製油所が21日に生産(精製)装置を再稼動したため、早急に通常出荷体制への復旧を目指す。 ニュースリリース参照 http://www.chem-t.com/fax/images/tmp_file1_1300785750.pdf |