2011年03月23日 |
産総研と阪大、連携・協力の推進で基本協定を締結 |
【カテゴリー】:行政/団体 【関連企業・団体】:産業技術総合研究所 |
経済産業省の産業技術総合研究所と大阪大学は、連携・協力の推進に関する基本協定を締結した。これは、「学」の中核に位置付けられる大阪大学と、「学」の成果を「産」に橋渡しする位置にある産総研が協定を締結し、科学技術立国に不可欠な産官学連携を強固にすることで優れた「学」の成果の効果的な社会還元を図るのが狙い。 連携の主な内容は、研究分野における協力として、以下の3点をあげている。 (1)人間と機械の融合領域における共同研究(ロボットなどの知能機械システムや人間を科学するライフサイエンスで双方の連携を一層推進し、新しい融合領域を創出する) (2)情報研究の産業応用分野における共同研究 (3)理工学と医学の連携分野における共同研究(産総研と大阪大学にはナノバイオテクノロジー、炭素材料、高分子化学、生物工学などの理工学分野での先端的研究成果が蓄積されており、これらの基礎的な研究を、創薬基盤研究、診断技術、医療機器などの開発に結び付けるための連携研究体制を構築する) 一方、連携内容のもう1つの柱は、国際連携および産官学連携・人材育成等における協力で、アジア、ヨーロッパ、アメリカなどの大学・研究機関との連携を協力して進めることで、わが国の研究水準の向上とその成果の産業展開を目指す。 さらに、両機関は、人材交流・研修を実施するとともに、優れた人材の供給という視点から、産業界の協力を得ながら効果的な共同事業を策定する方針である。 こうした共同研究・連携事業の展開を通じて、オープンイノベーションシステムの構築や産業競争力の強化につなげる考えである。 |