2011年03月24日
Sinopec-KPCの石油精製・石油化学計画、NDRCが承認
【カテゴリー】:海外
【関連企業・団体】:ダウケミカル、SINOPEC

(上海発=特約)

中国の国家発展改革委員会(NDRC)は3月16日、シノペックとクウェート石油(KPC)のJVによる広東省湛江市東海島での石油精製・石油化学計画を承認したと発表した。

計画は5年越しのもので、環境面の懸念から中断、立地を当初の広州市南沙経済開発区から湛江市東海島に変更した。

この結果、NDRCは昨年5月に仮承認を与えた。
既報 http://www.chem-t.com/cgi-bin/passFile/NCODE/29047

投資額は600億人民元で、年産1500万トンの原油精製能力と100万トンのエチレンクラッカー及びPE、PP、BTX、MEG等の誘導品からなる。

KPCがJVに原油を供給する。2013年スタートの予定。

出資はシノペックとKPCが50%ずつだが、KPCは持分の半分をパートナーに売却する予定で、候補としてダウやBPが挙がっている。当初はシェルも交渉したが、その後シェルは、上流に集中するという戦略に基づき、不参加を決めた。

誘導品の内容は以下の通り。
PE 460千トン
PP 750千トン
BTX 710千トン
MEG 400千トン
EO 38千トン
EVA 200千トン
ブタジエン 150千トン