2011年03月25日 |
昭和電工と昭光通商、理化学機器事業を統合・強化 |
【カテゴリー】:経営 【関連企業・団体】:昭和電工、昭光通商 |
昭和電工は25日、ポリマーの分析測定などに使用する「高速液体クロマトグラフィー分析機器」事業を集約統合すると発表した。 今年3月末をめどにクロマトグラフィー分析機器の販売を昭電子会社の昭光通商(本社:東京都港区、西本浩社長)に、製造を昭光通商の子会社である昭光サイエンティフィック社にそれぞれ事業譲渡する。 これにより、(1)昭光通商は理化学機器商品の品揃えと事業拡大(2)昭和電工は同分析機器に装着するカラム「Shodex」(商品名)事業への集中、などの効果が期待できる。 <用語の解説> ■高速液体クロマトグラフィー :一般的な化合物分析法であるクロマトグラフィーの一種。ポンプで高圧に加圧した液体を、ゲルを充填した管状容器(カラム)に通すことで化合物を効率よく分離し、迅速かつ高感度で化合物の検出・定量が行える。水溶性、油溶性にかかわらず、溶液に溶ける化合物であれば分析が可能で、有機化学、高分子化学、医薬、食品、環境分析など広範囲な分野で使われている。 ■カラム :球状の粒子をステンレスや樹脂製の管に充填したもの。分析対象である試料(液体)をカラムの一方から注入すると、粒子と試料に含まれる化学成分の特性に応じて試料の成分がカラムから抽出される。これによりどのような化学物質が試料に含まれているのかを分析する。昭電では800種類以上のカラムを揃えている。 <昭光通商株式会社> ◇本社 :東京都港区 ◇資本金 :8,021百万円 ◇出資構成 :昭和電工43%他 ◇事業内容 :合成樹脂、化学品、科学システム、軽金属、無機材料、住宅資材、機械、電子材料の国内販売及び輸出入、不動産業 ◇従業員数:260名(連結ベース441人) <昭光サイエンティフィック株式会社> ◇本社 : 横浜市 ◇代表者 : 遠藤秀治(社長) ◇資本金 :5000万円 ◇出資構成 :昭光通商100% ◇事業内容 :分析機器および関連製品の開発・製造、輸出入、販売、メンテナンス ◇従業員数 : 38名 ニュースリリース参照 http://www.chem-t.com/fax/images/tmp_file1_1301030155.doc |