2011年03月25日
台湾・奇美実業、義援金200万ドル、ABS樹脂など応援出荷も
【カテゴリー】:海外
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台湾の大手樹脂メーカー奇美実業はこのほど、日本赤十字社を通して東北大地震被災地に義援金200万米ドルを寄付した。創業者で薫事長の許文龍氏は“旧台湾時代”を知る親日家として知られており、今回の義援金もその日本への「恩返し」だという。

奇美実業は1959年の設立。日本では三菱化学が9%出資している。

世界最大のABS樹脂メーカーで、現在台南に年産110トン(SAN同10万トンを含む)と中国の江蘇省鎮江に同70万トン、合わせて年産180万トンの生産能力を持つ。2012年には台湾に25万トン、中国に15万トン計40万トン増設して年産能力を220万トンに拡大する計画だ。

同社はほかにPS年産70万トン(台湾40万トン、中国30万トン)、PMMA同22万トン(台湾17万トン、中国5万トン)、ポリカーボネート同14万トン(台湾)など多くの樹脂設備を持ち操業中。「日本とは長年親密な関係にある。震災復興に役立つよう、積極的に応援出荷していきたい」と同社では言っている。