2011年03月29日
中国・鎮江市 光電子など科学技術「新区」建設へ
【カテゴリー】:海外
【関連企業・団体】:なし

江南の“歴史文化名城”といわれる鎮江市(総面積3,847平方キロ)が、市東南部の国家レベル鎮江経済技術開発区に科学技術新城「新区」の建設を進めている。総面積20万平方キロ、国家レベルの創業サービスセンター、江蘇大学、江蘇科技大学などの大学科技園、留学人員の創業園を設置した。

光電子と通信用の部品産業など4つの国家レベルブランドと、省レベルのソフトウエア園、国際サービスアウトソーシング模範基地、科技創新園の建設を目指す。

新区にはすでに300社以上の企業が進出、09年に44億元のGDPを達成している。
とくに新区の中心部、鎮江科技園(5.2平方キロ)には研究開発、キャリアー区などがつくられ、医療、教育、ショッピングなどの施設を完備している。また、創業創新の人材100人も招致している。

園区には米、仏、伊、スペイン、日本、シンガポール、香港などから100社以上が進出している。
日本からの大手は萱場工業、日本重化学、JMCなどが数年前からでている。同園は市の東南部6キロ、車で上海まで70分、南京まで20分。南京、無錫両空港まで1時間(90キロ)。

大学は江蘇、江蘇科技両大のほか4校あり、7万人の学生が在学している。専門技術校は30校、毎年2万7,000人が就職する。科学研究院は66軒、トレーニング機構は3軒ある。

同園区では新材料、電子通信、ソフトウエアとアウトソーシング、物流、生命科学、医療機器などの振興産業に重点を置いている。このハイテク産業基地のほか古くから活躍している大港区(新区内)の造船、設備機械などがある。輸出加工区もある。

レンタル工場の賃料は1平方メートル当たり15元。給与は上級技術者月4,000〜5,000元、一般技術者2,500〜3,000元、ワーカーは1,500元以上といったところ。