2001年02月28日
東ソー、精密洗浄剤分野で2004年度シェア50%確保目指す
炭化水素系高性能洗浄剤HCシリーズの事業展開を強化
【カテゴリー】:ファインケミカル
【関連企業・団体】:東ソー

 東ソーは、炭化水素系高性能洗浄剤HCシリーズの事業展開を強化、2004年度に精密洗浄分野の5割のシェア確保を目指す方針だ。
 電子機器・精密機器などの精密洗浄分野では、以前はトリクロロエチレンなど塩素系溶剤が中心であったが、安全性の点から法規制が強まり、1,1,1,-トリクロロエタンなどへの代替が進んでいたが、オゾン破壊規制のため代替フロンの使用も規制されるなど新たな洗浄剤の開発が求められていた。
 同社の独自開発の炭化水素系高性能洗浄剤HCシリーズは、非水系洗浄剤で塩素系・ふっ素系と比べ低毒性・定臭気で安全性が高く、揮発ロスが少なく使用量が低減、法規制の制約が少ないなどの特徴をもつことから、環境にやさしく、高い信頼性から次世代洗浄剤の本命と見られている。
 洗浄システムの導入においても、洗浄評価センターを東京研究センターと南陽事業所に設置、ユーザーが求める洗浄性能を実機で試験・評価を実施、設備導入前に実証を行うとともに、導入後も液管理分析など総合的な導入サービス体制を確立している。
 同製品は現在、精密洗浄分野において約20%のシェアを確保しているが、技術サービス体制の強化、新たな顧客開拓により塩素系溶剤、代替フロンを置き換え、3年後の2004年度にシェア50%を目指し事業展開を推し進める方針だ。