2011年03月31日 |
クレハ、いわき事業所の自家発設備 4月下旬再開 |
【カテゴリー】:経営 【関連企業・団体】:クレハ |
クレハは31日、いわき事業所(福島県いわき市)の自家発電設備(45,000KW/H)が4月下旬には稼動再開できる見通しがついたと発表した。これにより電解設備を中心とした無機・有機薬品、PPS樹脂など一連の設備が順次立ち上がることになる。復旧の現状と見通しは次の通り。 【いわき事業所】(福島県いわき市) (1)自家発電 :事業所の各製品の製造には電力および蒸気が必要で、これらを主に自家発電(石炭火力)により供給している。自家発電設備の稼動再開は、4月下旬の予定で、これにあわせて無機・有機薬品、PPS樹脂などの高機能樹脂、食品包装フィルム用原料などの設備稼動を順次再開する。 (2)医薬品 :慢性腎不全用剤「クレメジン」包装工場は、すでに稼動を再開中。 (3)炭素製品 :炭素繊維「クレカ」の稼動再開は、4月中旬の予定。また、電池用負極材「カーボトロンP」は、4月1日に稼動再開の予定。 (4)電池材料 :主にリチウムイオン2次電池の接着剤として使用される高機能樹脂「KFポリマー」の稼動再開は、4月下旬の予定だが、接着剤の一部グレードは、すでに生産を再開している。当面の在庫も確保済みである。 【樹脂加工事業所】(茨城県小美玉市) 樹脂加工事業所は、ケチャップやマヨネーズ用の容器(多層ボトル)の操業を再開し現在フル稼働中。食品包装用ラップ「NEWクレラップ」の生産は、地震の影響を受けていない兵庫県丹波市の樹脂加工事業所第二製造部でフル生産中だが、出荷は被災地域向けを優先。 ニュースリリース参照 http://www.chem-t.com/fax/images/tmp_file1_1301544749.pdf |