2011年04月01日
日本ゼオンの新規溶剤「CPME」、米 Sustainability Award 受賞
【カテゴリー】:新製品/新技術
【関連企業・団体】:日本ゼオン

日本ゼオンは31日、先に米国ノースカロライナ州で国内最大のファインケミカル展示会「InformexUSA 2011」が開催され、同社が開発・工業化に成功した新規エーテル系プロセス溶剤「シクロペンチルメチルエーテル(CPME)」が、Profiles in Sustainability Award(製品部門)を受賞したと発表した。同商品のCPMEのサステナビリティへの貢献が高く評価された。

「CPME」は、非水溶性であることから水層と油層の分離がよく、リサイクル使用が容易なため、テトラヒドロフランなど従来の溶剤に比べ、廃水や廃溶剤を低減することできる。また、総溶剤使用量も削減可能で、これにより、廃棄物処理時の二酸化炭素排出量も削減できる。

さらに、爆発危険性のある過酸化物が発生しにくいという特長も持っており、これらの環境負荷低減によりサステナビリティに貢献する。

また、反応溶剤としてだけでなく抽出溶剤や晶析溶剤としても使用可能なので、製造プロセス全体が短縮・簡素化され、プロセス革新やコスト削減にも貢献する。

日本ゼオンは2005年に世界で初めて「CPME」を商業化、従来のエーテル系溶剤に代替するものとして、医薬品や電子材料、香料などの分野に採用が着実に増えているという。


ニュースリリース参照
http://www.chem-t.com/fax/images/tmp_file1_1301564905.pdf