2001年02月28日
三菱レイヨン、MMAモノマー国内および輸出価格を引き上げへ
輸出価格は1,500ドル、国内は20円幅を視野に最終調整
【カテゴリー】:海外
【関連企業・団体】:三菱レイヨン

 三菱レイヨンは、MMA(メチルメタクリレート)モノマーの国内価格および輸出価格の引き上げを打ち出す方向で、本格検討を開始した。
 同社では、昨年はじめからナフサなど原料高騰に対応し、MMAモノマーの価格是正に取り組んできたが、ここへ来てメタノールの日本着価格がトン300ドルを超えるなど、一段の採算悪化が避けられない見通しになったことから、再値上げを行う方針をほぼ固めたもの。
 輸出価格については、3月積分からCIF・トン1,400ドル以上への引き上げを目指す方針で、2Qについては1,500ドルも視野に入れた交渉を行うことになるとしている。
 国内価格修正は昨年から通算すると第5次となるが、3月21日もしくは4月1日出荷分からキロ20円幅を目安に値上げに向けた最終調整を行うとしている。また、原料事情は同様なこともあり、MAA(メタクリル酸)についても値上げを行うことになるとしている。
 MMAモノマーは、アジアでは中国が旧正月に入るなど不需要期であったため、輸出価格は1,300ドル台で推移しているが、ここへ来て引き合いも活発化してきており、先高観が強まっている。国内需要も堅調に推移しており、依然として玉不足状態が続いている。