2011年04月01日
旭化成、グループ各工場の地震の影響と復旧見込み
【カテゴリー】:経営
【関連企業・団体】:旭化成

旭化成は1日、東日本大地震で被災した旭化成パワーデバイス(石巻事業所)や旭化成建材(境工場)など、グループ工場のその後の復旧状況について「各工場ともほぼ順調に整備が進んでいる」と発表した。旭化成自体は川崎工場など損傷は軽微で平常通り運転している。

(1) 旭化成パワーデバイス・石巻事業所(宮城県)
 石巻事業所では電源系LSIの生産を行っているが、今回の地震で停電・断水により操業を停止。建屋内装および生産設備等の一部にも損傷があった。その後設備の点検・整備を行い、4月5日から部分再開できる見通し。だが、電力、原材料等の調達状況などにより不安定な操業となる可能性がある。(同社は4月1日付で旭化成東光パワーデバイスから社名変更)

(2) 旭化成建材境工場(茨城県)
工場ではALC(軽量気泡コンクリート)の生産を行っているが、今般の地震により、停電による操業停止、製品在庫および建屋と生産設備等の一部損傷があった。しかしその後の生産設備の点検・整備により、4月中旬から順次操業を再開できる見通しとなった。なお、電力、原材料、燃料等の調達状況によっては、不安定な操業となる可能性がある。

(3) 旭化成建材ネオマフォーム工場(茨城県)
工場ではフェノールフォーム断熱材の生産を行っているが、今般の地震で停電による操業停止、製品在庫および建屋と生産設備等の一部に損傷があった。その後の復旧整備により4月下旬には順次操業再開できる見通し。だが不安定な操業となる可能性がある。

(4) 旭化成メタルズ友部工場(茨城県)
工場では、塗料原料アルミペーストを生産。今般の地震によりタンク、生産設備等の一部に損傷があった。今のところ2〜3カ月後には操業再開できる見通し。

ニュースリリース参照
http://www.chem-t.com/fax/images/tmp_file2_1301639567.doc