2011年04月06日 |
EU、6種類の高懸念物質の段階的な使用禁止を決定 |
【カテゴリー】:環境/安全 【関連企業・団体】:NEDO |
新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)によると、欧州連合(EU)は、REACH(化学物質の登録、評価、許可、制限に関する規則)に基づき、フタル酸ジブチル(DBP)など6種類の高懸念物質を候補リストから要許可取得リストに移行することを決定した。 これらは、許可を取得しない限り販売・使用が禁止され、今後3-5年以内に使用禁止になる予定である。 高懸念物質というのは、発がん性があり生殖毒性を持つ物質、あるいは環境に留まり続け生体に蓄積する物質である。現在、REACH規則で規定されている候補リストには46種類の高懸念物質が掲載されている。 今回、要許可取得リストに移された化学物質はDBPのほかに、5-tert-トリニトロ-m-キシレン(ムスクキシレン)、4,4-ジアミノジフェニルメタン(MDA)、ヘキサブロモシクドデカン(HBCDD)、フタル酸ビス(2-エチルヘキシル)(DEHP)、フタル酸ブチルベンジル(BBP)—の合計6種類である。 リストされているそれぞれの物質には、2014-2015年に「廃止期日」が設定されている。この廃止期日以降は、許可を取得した場合に限り販売・使用することができる。 欧州委員会のアントニオ・タジャニー副委員長は「今回の決定は、企業の代替品開発を奨励し、イノベーションを促進するだろう」とコメントしている。 なお、今回の決定は2月17日の欧州委員会で行われた。 |