2011年04月07日
3月のエチレン生産 51万4800トンと大幅減 化学課調べ
【カテゴリー】:実績/統計
【関連企業・団体】:経済産業省

経産省化学課が7日発表した3月のエチレン生産速報によると、鹿島、千葉、川崎の3社・4プラントが東日本大地震の影響を受けた結果、生産量は前月比15.0%減の51万4,800トンとなった。定修は1プラント(出光興産・千葉)だった。平均稼働率は88.9%(前月は95.7%)だった。

ただ、前年は“定修年”に当たり、3月に東ソー・四日市、山陽石化(旭化成)・水島、昭和電工・大分の3工場の定修が重なったため、エチレン生産量は51万4100トンまで落ち込んでいた。このため対前年同月比では0.1%の増加となる。

今回、大地震の影響で緊急停止したのは、三菱化学・鹿島1号機(年産37万5000トン=定修年、以下同)と2号機(45万3000トン)、丸善石油化学・千葉(48万トン)、JX日鉱日石エネルギー・川崎(40万4000トン)の3工場4プラント。

このうちJXエネ・川崎工場はプラント自体に大きな損傷はなく3月29日から操業を再開した。また丸善石化は4月4日に火入れを行い5日から稼動開始した。三菱化学は港湾設備や道路、パイプラインなどに損傷が大きく、再開までにまだ2カ月程度はかかる見通し。

出光興産・千葉製油所の定修はスケジュール通りで、実施期間は3月27−5月18日となっている。


ニュースリリース参照
http://www.chem-t.com/fax/images/tmp_file1_1302154598.tif