2011年04月07日
大日住友薬、米・BBI社と抗がん剤オプション契約
【カテゴリー】:経営
【関連企業・団体】:大日本住友製薬

大日本住友製薬(本社:大阪市、多田正世社長)は7日、米国・Boston Biomedical,Inc.(ボストン バイオメディカル社=BBI)が創製し、抗がん剤として開発中の「BBI608」について、日本国内での開発・販売権に関する独占的なオプション契約を締結したと発表した。

同社は、契約一時金および開発費用の一部として15 百万ドルをBBI社に支払う。また、BBI社の開発費用の一部およびオプション権行使時の対価として合わせて最大55百万ドル、オプション行使後には開発マイルストン、販売マイルストンとして、合計で最大約100 百万ドルを支払う。さらに販売後はロイヤリティを支払う。

同剤は、がん幹細胞への抗腫瘍効果を目指してBBI社が創製した低分子経口剤で、不均一集団として知られるがん細胞だけでなく、がん幹細胞を標的とすることにより、がん治療の課題である治療抵抗性、再発あるいは転移に対する効果が期待されている。

BBI社は現在、北米で大腸がんに対する第1相の継続試験と、各種固形がんに対する第2相臨床試験を実施中である。