2011年04月07日 |
NEDO、世界最高性能の印刷可能な有機トランジスタを開発 |
【カテゴリー】:新製品/新技術 【関連企業・団体】:NEDO |
新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)は7日、大阪大学の竹谷純一教授らの研究グループがNEDOのナノテク先端部材・部材実用化研究開発プロジェクトの一環として、溶液を塗る簡便なプロセスで世界最高の性能を持つ有機トランジスタ(スイッチ素子)の開発に成功したと発表した。 有機物の半導体を塗布すると同時に結晶化する方法を開発、従来性能をはるかに超える10cm2Nsもの移動度を実現した。 この成果を活用することで、曲がるテレビ画面や低コストの情報機器の開発が期待される。 有機半導体材料は、シリコンなど無機半導体材料に比べて作成が容易で安価であり、また曲がるディスプレイなどユニークな用途も期待できるが、実際に薄型ディスプレイを高速で制御する性能(移動度)塗布法・印刷法といった簡便・低コストの製膜方法を両立することは困難で、この問題を解決する革新的な技術開発が望まれていた。 |