2011年04月11日
JSTが大震災に関する緊急提言「緊急の被害調査充実を」
【カテゴリー】:行政/団体
【関連企業・団体】:科学技術振興機構

科学技術振興機構(JST)研究開発戦略センターは、「東日本大震災に関する緊急提言」をまとめ公表した。

提言は、「緊急の被害調査は、当面の救難・救助、復興戦略・復興計画の立案・実施にとって極めて重要である」としたうえで、「体系化と調査に対するサポートを充実すべきである」としている。具体的には次の2点を提言している。

(1)緊急の被害調査は、個別分野ごとに実施され、全体像が把握しにくい面がある。日本学術会議を中心に、各学会等による緊急の被害調査の体系化、調査結果の統合化が必要である。

(2)国際的な活動を含む緊急の被害調査に対するサポートの充実が急がれる。総合科学技術会議、各府省に加えて、JST等の研究資金の配分に関する機関も可能な限りサポートを充実する必要がある。

また、「今回の災害は世界的にも注目を浴びている」とし、特に原子力問題では「世界共通の課題」としてとらえられていると協調。「従って、緊急の被害調査についても、国際共同調査とし、情報を世界に発信していくことが必要である」と提言している。