2011年04月12日
日本触媒のジエタノールアミン選択的製法 23年度文部科学大臣賞
【カテゴリー】:新製品/新技術
【関連企業・団体】:日本触媒

ナノ触媒による「ジエタノールアミン形状選択的製造法」を開発した日本触媒は、このほど、文部科学省から平成23年度文部科学大臣表彰科学技術賞(開発部門)を受賞した。2009年の大河内記念技術賞に次いでの受賞。これで、同技術の受賞件数は、2006年の日本化学会化学技術賞、化学工学会技術賞、触媒学会学会賞と合わせて5件となった。

同技術は、酸化エチレン(EO)とアンモニアを原料とするエタノールアミン類、モノエタノールアミン(MEA)、ジエタノールアミン(DEA)、トリエタノールアミン(TEA)の製造のさい、TEAの生成を抑えながらMEAとDEAの生産比率を自由に変えることができる“画期的”な技術。このため需要見合いの生産を行い、安定的に市場を確保することができるという特徴がある。

日本触媒では2003年から川崎工場のエタノールアミン設備を製法転換し、現在ナノ触媒法による年産5万トン設備を稼動中である。