2011年04月13日
協和キリン、血小板造血刺激因子製剤を発売
【カテゴリー】:ファインケミカル
【関連企業・団体】:協和発酵キリン

協和発酵キリンは13日、血小板造血刺激因子製剤「ロミプレート皮下注250μg調製用」(一般名 ロミプロスチム<遺伝子組換え>)を同日から発売したと発表した。これは、昨年2月に希少疾病用医薬品の指定を受けたバイオ医薬品である。

「ロミプレート」は、血小板産生を促進する主要な造血因子であるトロンボポエチンに作用する遺伝子組換えたんぱく質で、血小板の増殖・分化を促進する血小板造血刺激因子製剤である。

慢性持続性血小板減少性紫斑病(慢性ITP)を対象にした臨床試験では、長期間持続した血小板造血効果と忍容性が示された。慢性ITPでは通常、血小板破壊を抑制することにより血小板数の改善を図る治療が行われているが、「ロミプレート」は血小板産生を促進することで血小板数の改善を図る薬剤であり、今回の発売により慢性ITP治療の選択肢が広がることになった。