2011年04月15日
九州経産局、再生可能エネルギー産業の事例調査と産業振興策
【カテゴリー】:行政/団体(環境/安全)
【関連企業・団体】:経済産業省

九州経済産業局は、温室効果ガスの削減による低炭素社会の実現と経済活性化の両立に向けて、九州における再生可能エネルギー産業に関わる事例調査を実施するとともに、再生可能エネルギーの導入促進策と産業振興策を取りまとめた。

再生可能エネルギーの事例調査では、太陽光、風力、バイオマス、中小水力、地熱分野で九州及び全国の28事例を紹介している。

具体的には、再生可能エネルギーの活用が7事例、地域一体となり再生可能エネルギーを推進している7事例、再生可能エネルギー分野への企業の参入事例14事例を紹介している。

再生可能エネルギー分野への参入のポイントは、(1)産学官連携による技術・新製品開発(2)技術力に磨きをかける(3)顧客・地域のニーズを的確に把握(4)コンサルティング、オペレーション能力の発揮—にあると指摘している。

再生可能エネルギーの導入促進策では、(1)全量買取制度や市民エネルギーファンドの創設など導入コストの軽減(2)排出削減事業計画等の無料作成支援など、国内クレジット制度等の活用(3)再生可能エネルギーコンサルティング機能強化と人材育成—を挙げている。

また、産業振興策では(1)産学官連携による技術力の向上(2)ビジネスマッチングの場の創出(3)他分野への展開の促進(4)企業連合によるアジア向けビジネスモデルの構築(5)地域特性にあったモデル事業の展開—を挙げている。