2011年04月18日 |
BASF、重慶でMDI工場の建設開始 |
【カテゴリー】:海外 【関連企業・団体】:BASF |
(上海発=特約) BASFは4月11日、重慶市の重慶長壽化学工業区でMDI工場の建設を開始した。 総投資額は80億人民元(約850百万ユーロ)を投じるもので、環境保護に7億人民元を投じる。プロジェクトには40万トンのニトロベンゼン、30万トンのアニリン、40万トンの粗MDIと精製設備、2万トンのMDIプレポリマー、貯蔵設備、ユーティリティが含まれる。 BASFはHuntsman 及び中国側とのJVで上海にイソシアネート・コンプレックスを建設、2006年からTDI 16万トン、MDI 24万トンを生産している。 BASFは2007年6月に、中国の需要の伸びに対応するため新しいMDIプラントを単独で重慶に建設することを検討していると発表、重慶化醫集團及び地方政府との間で協力契約を締結した。 重慶化醫集團は2008年8月に、主にこのMDI計画の原料供給のために、子会社で以下の4製品の建設開始の式典を行なった。 ・クロルアルカリ 30万トン 天原化学 ・フォルムアルデヒド 40万トン 長風化学 ・硫酸 40万トン 建峰化学 ・クロロプレンゴム 4万トン 長壽化学 BASFは2009年1月12日、中国環境保護省から重慶でのMDI計画の環境承認を取得した。BASFではMDI計画は最先端の環境保護技術を使用し、中国の環境基準に合格したものであるとしている。 本年3月にNDRCから最終的な認可を取得した。 当初計画では2010年スタートの予定であったが、計画が揚子江の上流のため、環境面での審査が長引き、現在では2014年にスタートの予定。 BASFは上海のほか、ベルギーのアントワープ、韓国の麗水、ルイジアナ州ガイスマーでMDIを生産している。 |