2001年02月28日
東亜石油、昭和シェルと原油精製受委託で基本協定を締結
2002年3月期に50%程度の増益見込む
【カテゴリー】:経営
【関連企業・団体】:昭和シェル石油

 東亜石油は27日、同日開催した取締役会において昭和シェル石油との間で4月1日に発効する原油精製受委託に関する基本協定を締結することを決定した、と発表した。
 東亜石油は、昭和シェル石油と1980年4月1日付で「原油精製委託契約」を締結、精製業務を受託してきたが、昨年10月1日をもって昭和シェル石油・川崎製油所の運営を継承したこと、また東亜石油が電力卸供給事業を展開するなど両社間の経営環境に変化が生じたことを踏まえ、契約を改定することで合意したもの。
 基本協定の内容は、(1)この基本協定は、今後の石油産業の構造改革に適合した事業展開を図り、市場における東亜石油/昭和シェル石油の競争力を最大化するため、製絵師業務に関する協力関係をより強固に構築することとしており、この目的に従い、東亜石油がシェル石油の原油・原料油の精製受託を行うものである。(2)本協定の契約期間は、2001年4月1日~2016年3月31日までと定め、以後は両社の合意するとこに従う。(3)委託精製料の取り決めは、これまでの契約と基本的に変わらないが、市場価格を適用して算定した収益性を加味したものになり、コスト削減等の成果が東亜石油の利益に反映される、となっている。
 今後の業績見通しについては、現時点での製品市場価格、東亜石油のコスト競争力等を基に試算した結果、今回の基本協定が適用される2002年3月期には、過去数年の経常利益に比べ50%程度の増益を見込んでいるが、2001年3月期の決算発表時に改めて業績予想を発表する方針。