2011年04月20日
協和メデックスと東洋紡、「全自動遺伝子解析装置」共同販売
【カテゴリー】:経営
【関連企業・団体】:東洋紡、協和発酵メデックス、協和発酵キリン

協和発酵キリンの全額出資子会社である協和メデックス(本社・東京都中央区、山口正仁社長)は20日、東洋紡績(本社・大阪市北区、坂元龍三社長)との間で、全自動遺伝子解析装置「ジ—ンキューブ」の共同事業契約を締結したと発表した。これにより両社は、装置だけなく専用試薬も共同で販売する。

従来の遺伝子解析装置では、操作が煩雑なうえ、結果を得るまでに長時間を要するなど検査の有用性にもかかわらず、広く普及していなかった。

「ジーンキューブ」は、ごく少量の生体試料(血液でも組織でも可能)、試薬及び消耗品を装置の指示に従ってセットするだけで自動的に遺伝子検査ができる簡便性と、従来は数時間を要していた検査を30-40分で実施でき遺伝子検査結果を当日の診療に反映させることができる迅速性に大きな特徴がある。自動で遺伝子の増幅から検出まで行えるのは、これが初めてである。

現在、測定できる検査項目は、ピロリ菌、結核菌、非結核性抗酸菌の3項目であるが、専用試薬のラインナップを図り、今後は感染症を中心に順次検査項目を増やしていく予定である。

両社は、「ジーンキューブ」の共同販売と専用試薬の開発を行うことで、遺伝子検査の普及を図っていく方針である。