2011年04月20日
旭化成ケミ、鈴鹿事業所で放射性同位元素を紛失
【カテゴリー】:環境/安全
【関連企業・団体】:旭化成ケミカルズ
紛失したものと同形状の容器

旭化成ケミカルズは20日、鈴鹿事業場(三重県)で放射性同位元素の入った密封容器を紛失し、発見に全力をあげていると発表した。ただ、容器に収納された状態では放射線量は少なく、地元警察の対応も「書面での届出は必要ない。相談でよい」と軽かったという。

同事業場で今年1月11日に装置更新のため、ラップフィルムの厚みを測定する厚さ計から、耐火性容器に収納された放射性同位元素(クリプトン85、2.96 ギガベクレル)を取り外し、管理区域内に保管していた。4月19日にこれを届出販売業者に引き渡そうとしたところ、所在不明となっていることが分かった。

耐火性容器に収納された状態での放射線量は、2.6マイクロシーベルト毎時。同容器に収納されていない状態でも、1メートル離れた場所での放射線量は、約6マイクロシーベルト毎時で、1年間その場にいても放射線障害のおそれはない。

また、当該放射性同位元素を万一全量吸入摂取しても、放射線障害のおそれはない。

容器のサイズは長さが約20センチ、幅約20センチ、高さは約10センチ。(写真参照)

同社は今後、紛失した放射性同位元素の発見に全力を尽くす。また再発防止策を急ぐ方針である。

■旭化成ケミカルズ鈴鹿事業場の概要
◇住 所:三重県鈴鹿市平田中町1 番1 号
◇事業場長:穴澤 昇
◇主な製品:合成樹脂フィルム・シート、発泡体製品等
◇従業員数:約550 名


ニュースリリース参照
http://www.chem-t.com/fax/images/tmp_file1_1303285286.pdf