2011年04月25日 |
ダウ、エチレンとプロピレンの拡張計画を発表 |
【カテゴリー】:海外 【関連企業・団体】:なし |
ダウ ケミカルは4月21日、エチレンとプロピレンの能力増強を発表した。 米国北東部のMarcellusや南テキサスのEagle Ford などのシェールガスから価格面で競争力のあるエタンとプロパンを確保するめどがついたとしている。 長期契約でエタンとプロパンの供給を受けることにより、同社のPerformance Plastics、Performance Products、Advanced Materials などの事業の競争力を強化する。 具体的な計画は以下の通り。 エチレン ・停止していたルイジアナ州St. Charles のエチレンクラッカーを2012年末までに再開 ・ルイジアナ州Plaquemineのエチレンクラッカーのエタン原料のフレキシビリティの改善(2014年) ・テキサス州のエチレンクラッカーのエタン原料のフレキシビリティの改善(2016年) ・メキシコ湾岸に新しいワールドスケールのエチレン設備の建設(2017年) プロピレン ・テキサス州に新しいワールドスケールのプロピレン製造設備の建設(2015年スタート) ・自社の新技術を使って、プロパンからプロピレンを製造する計画の検討(2018年製造開始) ダウは既に Eagle Fordのシェールガスをもとにするエタンとプロパンの購入契約を締結しており、更なる契約を交渉している。 更に、Marcellusシェールガスを開発しているRange Resources Corporationとの間で、ペンシルバニア州南西部のシェールガスからのエタンをダウの既存のルイジアナ州のコンプレックスに供給する長期契約を締結する旨の覚書を結んだ。 「北米最大のプロピレンのユーザーとして、プロパンからのプロピレン製造に投資したい。また、北米最大のエチレンメーカーとして、既存設備でシェールガスからのエタンの使用を更に増加させ、原料の多様性を確保したい」としている。 |