2011年04月25日
ソーラーフロンティア、CIS薄膜太陽電池効率20%向上へ
【カテゴリー】:新製品/新技術
【関連企業・団体】:昭和シェル石油

ソーラーフロンティア(昭和シエル石油の100%子会社)は、さきにCIS(銅、インジウム,セレン、イジュム)薄膜太陽電池で17.2%のエネルギー変換効率を達成したことを明らかにしたが、さらに20%を目指す研究開発に取り組んでいる。

目下、主流の多結晶シリコン系と同等以上の変換効率を達成するわけで、単結晶シリコン、薄膜シリコン(アモルファス)太陽電池を含めCIS系の先行が予想される状況になっている。

CIS系は国内で本田ソルテック、米国のソリンドラ,ソリブロなどが手掛けている。ソーラ—フロンテアは1996年から現在までに特許を約100件取得するなどモジュールの生産に積極的に取り組んできた。

特許の申請状況をみると、パナソニック、モリリカ、シャープ、富士フィルム、ローム、グンゼ、旭化成、矢崎総業、本田技研、タマTLO、インソーラテック、産総研などが研究開発・企業化に取り組んでいることがわかる。

変換効率は神奈川県厚木市の同社研究拠点、厚木リサーチセンターで測定した。今後も変換率向上を見込み研究を続ける。

同社は宮崎県国富町にCIS系太陽電池の年産900MW(90万KW)も工場を建設、操業を始めている。
同県内の既存2工場と合わせ年産1GW(ギガワット、1000MW=100万KW)になっている。