2011年04月25日 | |
大阪石化、世界初 エチレン設備に大阪ガスのLNG冷熱導入 | |
【カテゴリー】:経営 【関連企業・団体】:三井化学 |
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三井化学は25日、大阪石油化学(OPC)のエチレンプラントに、大阪ガスのLNG冷熱を導入し分離精製工程に利用する、画期的な省エネ・プロセスを世界で初めて開発したと発表した。 OPCは、大阪・泉北地区に年産45万5000トン(定修年)能力のエチレン製造設備を持ち、ナフサを熱分解してエチレン、プロピレンなどのオレフィンを製造している。 その工程で各成分を分離精製するため大量の冷熱が必要となる。従来は大型冷凍機によって冷熱を製造し、使用していた。 一方、近隣の大阪ガス泉北製造所第一工場では、超低温のLNG(マイナス160℃)から出る冷熱をこれまで液化窒素・ドライアイスの製造などに利用してきたが、利用できたのは約80%で、残りの分について、さらに有効活用策を検討していた。 3社はこのほど、LNG冷熱をOPCのエチレンプラントに受け入れ、LNGの持つ冷熱を効率的に回収利用するプロセスを開発し、2010年10月から運用を開始した。 運用は順調で、大阪ガスのLNG冷熱利用100%達成に貢献したほか、OPCにとっても省エネ効果は大きく、エチレンプラントから排出されるCO2を年間約3.8万トン削減できる見込み。経済的効果などは非開示としている。 同プロジェクトはNEDO(新エネルギー・産業技術総合開発機構)の「エネルギー使用合理化支援事業」にも採択された。 ニュースリリース参照 http://www.chem-t.com/fax/images/tmp_file1_1303698880.pdf |