2011年04月26日
クレハ、高機能フィルム「ベセーラ」事業を凸版印刷に売却
【カテゴリー】:経営
【関連企業・団体】:クレハ、凸版印刷

クレハと凸版印刷(本社:東京都千代田区、金子眞吾社長)の両社は26日、クレハの高機能フィルム「ベセーラ」事業を凸版印刷に譲渡することで合意したと発表した。クレハは5月をめどに同事業に関する営業権、特許権、商標権、ノウハウなどの知的財産権全てを凸版印刷に譲渡する。

「ベセーラ」は、ポリエステル系樹脂フィルムにアクリル酸をコーティングした高機能フィルムで、クレハが独自技術で開発した。高いバリア性のほか、耐熱性、透明性、折り曲げ性に優れるなど多くの長所を持つ。

クレハは1998年から同フィルムを、主に食品包装分野に“プラスチックの缶詰”として市場開発してきたが、「原反」での売り込みには限界があるところから、グローバルにフィルム事業を展開している凸版印刷に事業売却することにした。

凸版印刷は今後、拡大する透明バリアフィルム市場に対して、現有「GLフィルム」に「ベセーラ」技術を組み合わせ、さらに高性能製品の開発・市場拡大に取り組む。

また北米・欧州・東南アジアなどのグローバル市場に向けて販売力を強化し、透明ハイバリアフィルム事業で現在約250億円の売上高を2015年には500億円へと倍増を目指す。


ニュースリリース参照
http://www.chem-t.com/fax/images/tmp_file1_1303781467.pdf