2011年04月26日
電気化学、リチウムイオン二次電池用正極複合材料を開発
【カテゴリー】:新製品/新技術
【関連企業・団体】:電気化学工業

電気化学工業は26日、リチウムイオン二次電池の特性を飛躍的に向上させた正極複合材料をエス・イー・アイ社 (本社三重県津市、澤井岳彦社長)と共同開発したと発表した。

電化はすでにリチウムイオン二次電池分野ではアセチレンブラックを電極材料用高純度導電助剤として事業化しており、これを通じて、リン酸鉄リチウム(LFP)に着目し、今後、正極材料としてリチウムイオン二次電池の普及に欠かせないと判断、エス・イー・アイ社と共同で導電性向上のための研究開発を行ってきた。

この結果、今回、LFPとアセチレンブラック及びCNF (カーボンナノファイバー)を特殊加工し、LFPの導電性を飛躍的に向上させる技術(低抵抗化技術)を確立した。課題だった塗工液製作時の分散性を向上させることにも成功した。

なお、同技術に使用するCNFには、三菱マテリアルの一酸化炭素ガスを原料とするCNF合成基本技術と電化の保有する電炉ガスを原料とする応用技術の結合から生まれた(別掲)。

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【エス・イー・アイ株式会社の概要】
◇設立 :平成11年11月11日。
◇本社 :三重県津市
◇資本金 :197,975千円
◇社長 :澤井岳彦
◇事業内容:リチウムイオン二次電池の長寿命化、低抵抗化及び低コスト化を実現する電池材料の開発、車載用リチウムイオン二次電池の研究開発など。

ニュースリリース参照
http://www.chem-t.com/fax/images/tmp_file2_1303794801.pdf