2011年04月26日
三菱化学、生分解性プラの植物原料化でカナダ社と提携
【カテゴリー】:経営
【関連企業・団体】:三菱化学

三菱化学は26日、生分解性プラスチック「GSPla」の植物原料化を図るため、植物由来のコハク酸「バイオコハク酸」の製品供給、研究開発及び製造についてカナダのBioAmber社と同社に出資している三井物産と提携したと発表した。

BioAmber社は、「バイオコハク酸」の商業プラントを保有し生分解性プラスチックの事業展開を進めている。一方、三菱化学、は石油由来のコハク酸を原料に生分解性プラスチックを生産しているが、BioAmber社と提携することで環境に優しいバイオコハク酸に原料転換することが可能なだけでなく、同社の持つバイオコハク酸の既存のプロセス技術と三菱化学の高度生産技術及び分離精製技術を組み合わせることで、より高効率なバイオコハク酸の製造技術の確立が可能になったと判断し、提携した。

また、三菱化学は、「GSPla」の海外事業展開に向けて、タイのPTTパブリック カンパニー社との折半出資で合弁会社PTT MCCバイオケミンカンパニ(資本金3億6000万タイバーツ=約10億円)を3月30日に設立し、タイにおける「バイオコハク酸」、「GSPla」事業の投資計画の検討や更なるマーケティング等を実施する。

原料となる「バイオコハク酸」の供給体制については、新社だけでなくBioAmber社及び三井物産とともに検討を進めていく方針である。


ニュースリリース参照
http://www.chem-t.com/fax/images/tmp_file1_1303794873.pdf