2011年04月27日
三菱樹脂、坂出工場でアルミナ繊維「MAFTEC」800トン増設
【カテゴリー】:経営
【関連企業・団体】:三菱樹脂
アルミナ繊維「「MAFTEC」

三菱樹脂は27日、自動車排ガス処理装置向けにアルミナ繊維「「MAFTEC」(商品名)の需要が好調なため、坂出工場(香川県)に新ラインの増設を決めたと発表した。

同社は直江津(新潟県上越市)と坂出の両工場に「「MAFTEC」生産設備を持ち、直江津には今春新ライン(年産300トン)を立ち上げて合計能力を年産4,800トンに増強したばかり。しかし、新興国での自動車生産台数の増加や世界各国の自動車排ガス規制強化に伴い、需要は今後もさらに増えると判断した。

坂出工場には新たに年産400トンの生産ラインを2系列増設する。竣工は、2012年1月末と5月末の予定で、両工場合わせた生産能力は5,600トンとなる。

アルミナ繊維は直径10−30ミクロンの無機系繊維で、高強度・高弾性のため、1600℃を超える高温環境下でも長時間の断熱性およびクッション性が維持できる特長を持つ。

このため自動車の排ガス処理装置用触媒コンバーターやDPF(注)サポート材、高炉用断熱材などとして使われているが、同社は触媒コンバーター、DPFサポート材では、世界市場の約4割とトップシェアを有している。

<用語の解説>
■DPF(ディーゼル・パティキュレート・フィルター) :ディーゼルエンジンから排出されるスス状物質を浄化する装置。


ニュースリリース参照
http://www.chem-t.com/fax/images/tmp_file1_1303884315.pdf