2011年04月28日
3月の鉱工業生産、過去最大の低下 化学工業11.4%の減少
【カテゴリー】:実績/統計
【関連企業・団体】:経済産業省

経産省が28日発表した3月の鉱工業生産動向(2005年=100、季節調整済み)速報値は、生産が前月比15.3%低下の82.9で、統計を開始した1953年1月以降最大の落ち込みとなった。出荷、在庫も過去最高の低下を記録。

東日本大震災による工場の被災やサプライチェーンの寸断、計画停電などが大きく響いた。全16業種で前月比生産が大幅低下した。

同省は基調判断を前月の「持ち直しの動きで推移している」から、「急激に低下した」へ下方修正した。

ただ、同省の製造工業予測調査によると、4月は3.9%の上昇、5月も2.7%の上昇が見込まれている。このため同省では4〜5月にかけて「回復していく見込み」と予測している。

業種別に見ると、化学工業(除、医薬品)は、生産が前月比11.4%低下の86.2、出荷は10.5%低下の87.1だった。在庫は0.8%低下の92.5、在庫率は7.5%上昇の102.1となった。

またプラスチック製品工業は、生産が前月比10.1%低下の83.7、出荷11.3%低下の81.8、在庫は0.7%上昇の92.7、在庫率は7.8%上昇の106.9となった。