2011年04月28日 |
三菱化学、化学品の植物原料化へ米ベンチャーと提携 |
【カテゴリー】:経営 【関連企業・団体】:三菱化学 |
三菱化学は28日、化学品の植物原料化を推進するため、米国のバイオ・ベンチャーであるGenomatica 社(本社:米国サンディエゴ市)と戦略的提携に合意したと発表した。 Genomatica 社は、植物原料から化学品を生産する発酵法(製造)プロセスに高い技術をもち、既に1,4ブタンジオール、メチルエチルケトンなど多くの特許を保有している。これに三菱化学の実績と技術を組み合わせ、植物原料の化学品プロセス開発を加速する。 今回の提携では、まず、Genomatica 社の1,4ブタンジオール技術に三菱化学の改良技術を加えて、中東、インドを含むアジアでの同製品事業化を検討する。また、その他の化学品についても、植物原料からの生産技術を共同で開発していく方針だ。 三菱化学は現在、「脱化石原料」への事業構造転換を進めており、既に自社開発したバイオエンプラ「DURABIO」のほか、生分解性プラスチック(GSPla)の海外事業展開を推進中だ。 既報 http://www.chem-t.com/cgi-bin/passFile/NCODE/31390 その他の化学品についても今後積極的に植物原料化を進め、2025年には既存化石原料のうち20%の植物原料化率達成を目指す。 【Genomatica 社の概要】 ・会社名 :Genomatica, Inc. ・設立 :2000 年 ・所在地 :米国サンディエゴ市 ・社長 :Christophe Schilling ・資本金 :非公開 (投資家から出資金合計:MM) ・売上高 :非公開 ・従業員数 :約80名 ・主要事業 :植物原料からの化学品製造プロセスの開発 ニュースリリース参照 http://www.chem-t.com/fax/images/tmp_file1_1303965227.pdf |