2011年05月10日
中国国家発展改革委、新しい産業構造改革ガイドラインを発表
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(上海発=特約)

中国の国家発展改革委員会(NDRC)は先月末、新しい「産業構造改革ガイドライン2011」(産業結構調整指導目録2011)を発表した。本年6月から適用される。

ガイドラインには、「推進」、「制限」、「廃止」の3つのカテゴリーがあり、2005年のガイドラインを見直した。
産業構造を改革し、省エネと排出物削減の達成を狙う。
小規模プラントを段階的に廃止し、エネルギーと資源の効率的な使用を図る。

「制限」の場合、新設の承認を得るのは難しいと思われる。
「廃止」は既存設備の順次停止、廃止。

石油化学分野の内容は以下の通り。

推進
 Syngas to MEG  (年産20万トン以上)  技術開発要
  直接酸化法PO  (年産15万トン以上)  技術開発要
  併産法PO  (年産20万トン以上)     技術開発要
  イオン交換法ビスフェノールA (年産10万トン以上) 技術開発要
  ホスゲン不使用のPC (年産6万トン以上)

制限
  1000万トン未満の製油所 (2005年は800万トン未満)
  150万トン未満の接触分解装置 (2005年は50万トン未満)
  80万トン未満のエチレン(ナフサクラッカー)
  13万トン未満のアクリロニトリル(2005年ンは10万トン未満)
  100万トン未満のPTA (2005年は22.5万トン未満)  
  20万トン未満のMEG
  20万トン未満のSM (オフガス原料のエチルベンゼンは除く)
  30万トン未満の酢酸
  100万トン未満のメタノール(自家使用目的は除く)
  10万トン未満のPE
  7万トン未満のPP
  アセチレン法PVC(全ての新規計画)
  30万トン未満のエチレン法PVC
  10万トン未満のPS
  20万トン未満のABS(連続塊状重合プロセスを除く)


廃止
  年産200万トン未満の製油所(2005年は100万トン未満)