2011年05月11日
NEDO、先進の水循環システム完成、日本ゼオンへ供給開始
【カテゴリー】:新製品/新技術
【関連企業・団体】:東レ、日本ゼオン、NEDO

新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)は、山口県周南市の協力で、海外水循環ソリューション技術研究組合(GWSTA)に委託して建設を進めてきた先進的な水循環システムの技術開発・運営実証・情報発信拠点である「ウォータープラザ周南」が完成し、10日から日本ゼオン徳山工場に生産水の供給を開始したと発表した。

日本ゼオンへの供給開始により、同システムで製造(造水)した良質な生産水の有用性・実用性を確認し、今後の水資源問題に生かす。

「ウォータープラザ周南」は、日本ゼオンから生物処理済みの産業排水、また徳山中央浄化センターから下水処理水の供給を受けて統合処理し、得られた生産水を日本ゼオンに供給する“先進的”な水循環システム(新造水システム)の実証運転を行うもの。

■GWSTA(海外水循環ソリューション技術研究組合)とは :
水ビジネスの国際展開加速に向けて、先進的な水循環システムの開発や事業運営・管理ノウハウの蓄積、独自の水循環ソリューションの構築・事業化を目的として、日立プラントテクノロジーと東レが昨年3月に設立した技術研究組合。本部は東京都豊島区・日立プラントテクノロジー内にあり、現在、NEDOのの委託を受け、北九州市と周南市で水の再利用統合システム開発を行っている。