2011年05月11日
日本ゼオン、新中期経営計画で高機能材料の売上倍増めざす
【カテゴリー】:経営
【関連企業・団体】:日本ゼオン

日本ゼオンは11日、2011年度から2013年度まで3カ年の新中期経営計画を発表した。
「2020年のありたい姿」(2020年度の連結売上高目標:5000億円)をにらみながら、新3カ年の実行計画を策定したもので、連結売上高を2011年度に2800億円(2010年度2704億円)、2013年度に3200億円とし、2007年度に記録した過去最高の更新を目指す。

3カ年の設備投資額は過去3カ年の実績(511億円)を大幅に上回る1000億円を投じる計画である。

事業セグメント別戦略は、車の両輪であるエラストマー素材事業では「成長市場へのグローバルな対応による強い事業の更なる強化」、高機能材料事業では「重点3事業分野(情報用部材、エナジー用部材、メディカルデバイス)での研究開発の加速による事業拡大」に設定した。

セグメント別の2013年度連結売上高は、主力のエラストマー素材が約1800億円で2010年度実績から微増、高機能材料は2010年度実績(約500億円)の2倍に拡大する方針である。その他は約500億円で横ばいとなっている。

「2020年度のありたい姿」では、
(1)成長市場にスピーディに、確実に研究開発・生産・販売する体制を整え、海外売上高比率50%以上を目指す。
(2)高機能事業では、リチウムイオン電池バインダー市場でのトップシェアを維持するとともに、電池材料の売上高指数を、2010年度を100とした場合、2020年度に指数1400以上を目指す。
(3)2020年度の連結売上高目標5000億円を実現するため、2014〜2020年度の設備投資額として累計2200億円を見込む、とした。