2011年05月12日
日本ゼオン、川崎工場の必要電力を全量自家発電に転換
【カテゴリー】:経営
【関連企業・団体】:日本ゼオン

日本ゼオンの古河直純社長は11日の記者会見で、東京電力管内にある川崎工場(川崎市川崎区)の自家発電設備の効率化による発電能力の拡大により、必要電力の全量を自家発電に転換する方針を明らかにした。6月中に自家発電への転換を完了する見通しである。

川崎工場は、わが国で初めて合成ゴムの量産を開始し、40年以上にわたり自動車のベルトなど特殊合成ゴムや合成ラテックスを製造しており、年産10万トンを超える生産能力がある首都圏の主力工場である。

しかし、東京電力が福島原子力発電所の事故で全面運転停止に追い込まれており、夏場の電力ピーク対策として、管内企業の大幅な節電が求められている。

日本ゼオンはこれまで川崎工場に必要な電力を自家発電と東京電力からの買電でまかなってきたが、新たな電力危機に対応するため、自家発能力を増強し全量を自家発電で確保することにした。