2011年05月12日 |
クレハ・3月期、大震災の影響で純利益が半減 |
【カテゴリー】:人事/決算 【関連企業・団体】:クレハ |
クレハが12日発表した2011年3月期連結決算は、東日本大震災でいわき事業所(福島県いわき市)が被災し特別損失を33億円計上したため、純利益は6億9,200万円で前期比56%の大幅減益となった。 事業部門別にみると、機能製品事業はPPS樹脂自動車用など需要が好調で塩化ビニリデンや炭素繊維も需要が増大したため17.5%の大幅増収で、営業損益も黒字に転換した。化学製品事業は、工業薬品が好調だったが医薬品部門の落ち込みで減収減益、繊維事業も減収減益となった。 来期の見通しは、機能製品事業が引き続き堅調で推移し、建設・その他事業分野で復旧・復興・復興需要を取り込んで増収・増益に転じる見通しであるが、いわき事業所の操業再開が5月にずれ込んだ影響が残りそうだ。 【クレハ・3月期通期(連結)決算】単位:百万円 ( )前年同期比増減率% ◇売上高 132,309(△1.7) ◇営業利益 6,350(11.3) ◇経常利益 5,638(2.5) ◇当期純利益 692(△56.0) ◇1株当たり純利益 3.97円(8.77円) <次期・通期(連結)予想> ◇売上高 134,000(1.3) ◇営業利益 6,500(2.4) ◇経常利益 6,000(6.4) ◇当期純利益 1,200(73.4) ◇1株当たり純利益 6.99円 ニュースリリース参照 http://www.chem-t.com/fax/images/tmp_file1_1305180690.pdf |