2011年05月19日
北海道経産局、今後10年間の道バイオ成長戦略を策定
【カテゴリー】:行政/団体
【関連企業・団体】:経済産業省

北海道経済産業局は、2011年度から今後10年間の北海道バイオ成長戦略として「北海道イノベーション戦略/バイオで拓く新たな食・健康」を策定した。

これは、食資源や医療・医薬分野の研究シーズなど、北海道の強みを生かしたバイオ技術の活用による食・農・健康分野のイノベーション創出、関連産業の高付加価値化を推進していくための指標としてまとめた。

数値目標は、2020年度末の売上高 1500億円(2015年1000億円、2010年度実績501億円)、雇用 2000人(同1700人)で、ほかに海外展開企業数 80社(2010年度40社)、国内外大手企業へのライセンス供与 10件以上、研究所・事業所等の進出企業数 10社以上を目指す。

これらを実現するためのプロジェクトとして(1)密閉型植物工場による植物バイオ研究と実用化促進(2)生薬栽培・漢方薬製造の拠点形成と関連産業誘致(3)食・健康に係る評価プラットフォームの構築—という3つのプロジェクトを挙げた。

また、「食関連分野の重点取り組み」として、(1)試作・製品デザイン等を総合的にサポートする共同施設の設置実現(2)抗酸化値など科学的評価を活用したブランド化戦略による国内外市場の拡大(3)天然資源や未利用資源(副産物・廃棄物)の用途開発、高付加価値利用の促進—を挙げた。

「医療・医薬分野の重点取り組み」としては、(1)バイオ医薬品原料となる抗体等の供給・生産拠点の形成(2)薬剤開発等のための基盤整備(3)創薬等バイオベンチャーの発展支援—を挙げた。