2011年05月24日 |
シノペックとDSM、南京に不飽和ポリエステル樹脂プラント建設 |
【カテゴリー】:海外 【関連企業・団体】:DSM、SINOPEC |
(上海発=特約) シノペック金陵石油化学とDSMは5月13日、江蘇省南京市の南京ケミカルパークで新しい不飽和ポリエスル樹脂プラントの地鎮祭を行った。 643百万ドルを投じるもので、能力は100万トン、2012年初めの生産開始を目指す。 中国の複合樹脂の各分野での需要の伸びに対応するとしている。 事業主体はDSMが75%、シノペックが25%出資するJVの金陵DSMレジン(Jinling DSM Resins:JDRC) で、1989年に設立され、不飽和ポリエステル樹脂、ビニルアセテートの中国のトップメーカー。 JDRCは南京市の金陵にあるシノペック金陵石油化学の近くに35千トン能力の不飽和ポリエステル樹脂プラントを持っているが、新プラントが稼働すれば、これは閉鎖される予定。 南京ケミカルパークでは、DSM Fibre Intermediatesが60%、シノペック南京化学が40%出資するJVのDSM南京化学(DSM Nanjing Chemical :DNCC) が年産20万トンのカプロラクタムを生産している。2010年3月にそれまでの16万トンから増設した。 2010年11月に出された国家安全生産監督管理総局(SAWS)の規則によれば、化学工場の安全管理を強化するため、新しい化学プラントはケミカルパークに建設することとしている。 南京市当局は既存プラントについても順次、ケミカルパークに移すよう、要請している。 江蘇省はDSMの中国ビジネスの中心地で、南京市のほか、江陰市(DSM Engineering Plastics Jiangsu)、昆山市(DSM Eternal Resins Kunshan)、無錫市(DSM Citric Acid Wuxi 及び Wuxi Nutririce)に製造拠点を持っている。」 |