2011年05月25日
クラレ、バリア性樹脂による再封機能付き保香包装袋発売
【カテゴリー】:新製品/新技術
【関連企業・団体】:クラレトレ−ディング

クラレ子会社のクラレトレーディング(本社・大阪市北区、吉野博明社長)は25日、業界で初めて保香性に優れるバリア性樹脂を内面材に用いた、ジッパー付き保香包装袋を開発したと発表した。

クラレのガスバリア性樹脂「エバール」(エチレン・ビニルアルコール共重合体)を包装袋の内面材に使用した。これにより、ポリエチレンなどの従来製品に比べて、香りや薬効成分の吸着が抑制され、品質の長期間保持が可能となった。

また、ジッパーによる再封機能を付与したことで、開封後に使い残した内容物の保存にも適している。

これまで、バリア性内面材に接着可能なジッパーがなかったが、新たに富士特殊紙業(本社・愛知県瀬戸市、杉山仁朗社長)との共同開発により、再封機能付き保香袋の製造が可能になった。

同社は今後、食品や薬品、化粧品・トイレタリーなど幅広い分野での用途開発を進める一方、マーケティングを進めていく方針である。


ニュースリリース参照
http://www.chem-t.com/fax/images/tmp_file1_1306292173.pdf