2011年05月30日
製薬協、東証26社の「平成23年3月期決算」は増収減益
【カテゴリー】:行政/団体
【関連企業・団体】:日本製薬工業協会

日本製薬工業協会は27日、東証26社の平成23年3月期決算の概況を発表した。それによると、全体で増収減益となった。

売上高は、8兆2.850億円で前期比1.4%の増収(増収18社、減収8社)となった。
国内では、インフルエンザ関連薬剤が大幅に減少し、薬価改定も行われて減少したが、新製品や新薬創出・適応外薬解消等促進加算対象品目の売り上げ増で1,511億円の増収。海外では、企業買収による増加があつたものの、欧米での特許切れや為替変動で354億円の減収。

営業利益は3.7%の減益、経常利益は4.1%の減益となった。純利益は、大震災による特別損失が221億円計上され、また海外子会社の事業構造改革の影響で565億円の減益となった。

24年3月期の見通しは、売上高が事業再編や特許切れの減収要因を国内外の売り上げ増で補い前期比0.3%の微増。

しかし経常利益は国内外の販促費や研究開発費の増加で同微減。純利益は、大震災関連の特別損失が減少するため同1.5%の増益を見込んでいる。