2011年05月31日
4月の鉱工業生産1.0%回復、プラ製品は5.7%上昇
【カテゴリー】:実績/統計
【関連企業・団体】:経済産業省

経産省が31日発表した4月の鉱工業生産指数(2005年=100、季節調整済み)速報は、前月比1.0%上昇の83.5で2カ月ぶりに増加した。出荷は2.7%低下の82.7、在庫は0.5%上昇の98.2、在庫率は14.5%上昇の124.4だった。

基調判断は「東日本大地震の影響により急激に低下した」から「依然水準が低く停滞しているものの、先行きについては回復が見込まれる」とした。

製造工業生産予測調査によると5月は前月比8.0%、6月は同7.7%の上昇を予測している。

4月に生産が前月比上昇したのは、一般機械工業(12.8%増)、その他工業(システムキッチン、自動車用タイヤなど)、電気機械工業、精密機械工業、プラスチック製品工業、金属製品工業など16業種のうち8業種。

一方、電子部品・デバイス工業(前月比12.7%減)、自動車(1.5%減)、化学工業(1.4%減)の低下など8業種が前月生産を割った。

化学工業は生産が前月比1.4%低下の85.2、出荷2.9%低下の84.7、出荷0.5%上昇の93.1、出荷率は9.3%上昇の111.2だった。

プラスチック製品工業は生産が5.7%上昇の86.7、出荷4.7%上昇の84.3となり、在庫0.3%上昇の93.4、在庫率0.9%低下の106.4となった。