2001年02月23日 |
メラミン各社とユーザーとの値上げ交渉が本格化 |
輸出価格は第2・四半期も続騰が確定 |
【カテゴリー】:海外 【関連企業・団体】:DSM、日産化学、三井化学、三菱化学 |
日産化学、三井化学、三菱化学のメラミン各社と接着剤メーカーを始めとした需要家各社との価格改訂の交渉が本格化してきた。これまではメラミンメーカーがそれぞれの値上げの計画内容と背景を説明するだけであったが、ここにきてユーザーの多くが具体的な話し合いも必要と判断して交渉のテーブルにつくようになってきた。 今回のメラミン各社の値上げは、ナフサの高騰による採算悪化を是正することを主眼としたもの。現在打ち出している上げ幅はメーカーによってばらつきがあり、原料尿素の一部を輸入している三菱化学の場合は1キログラム16円。他の2社は全てをナフサに依存している関係から同20円となっている。 メラミンの需給バランスは国の内外ともにタイトな状態が続いており、このためこれら3社は国内に先駆けて輸出価格を毎四半期のように引き上げている。第2・四半期分のアジア地域向けもトンあたり50ドル前後のアップとなることが確定している。DSMやアグロリンツメラミンといった海外大手も欧米の価格を着実に進めている。今回の国内価格の是正交渉はこうした国際的なタイトバランスと市況の改善を背景としたもの。 |