2011年05月31日
三菱化学、中国・米国で熱可塑性エラストマー増強
【カテゴリー】:経営
【関連企業・団体】:三菱化学

三菱化学は31日、中国及び米国でオレフィン系熱可塑性エラストマー(注)及び接着性樹脂の生産設備増強を行うと発表した。米国では今年11月、中国では2012年5月に設備完成の予定。

熱可塑性エラストマーは、ゴム弾性を持った機能性樹脂で、容易に射出成形できるなどの特徴がある。
主にエアバッグカバーなどの自動車部材の原材料として使用されている。また接着性樹脂は、食品包装材など幅広い用途を持つ。

いずれも北米・中国で需要が拡大しているため、グローバル展開を加速することにした。投資額は約7億円。
同社はこれにより、日本、欧州、北米に中国を加えた4極でオレフィン系熱可塑性エラストマー及び接着性樹脂の製造・販売体制を確立することになる。

<エラストマー増強計画>

(1)中国
◇内容  :オレフィン系熱可塑性エラストマー及び接着性樹脂製造設備の能増
◇生産能力  :4,500t/y (現在設備はなく,、増強後 4,500t/y)
◇場所 :愛普科精細化工(蘇州)有限公司(所在地:江蘇省蘇州市新区華山路148号、社長:佐々木 眞)
◇完工時期  :2012年5月

(2)米国
◇内容  :オレフィン系熱可塑性エラストマー及び接着性樹脂製造設備の能増
◇生産能力 :11,000t/y (現在 9,200t/y , 増強後 11,000t/y)
◇場所 :Mitsubishi Chemical Performance Polymers,Inc 内
(所在地:2001 Hood Road, Greer, SC 29650, U.S.A.、社長:Mike Gragtmans )
◇完工時期 :2011 年11 月


ニュースリリース参照
http://www.chem-t.com/fax/images/tmp_file1_1306816052.pdf